本当に死ぬと思った

与太話

朝からドカ雪
でも会社に向かう
ぎりぎり定刻に間に合ったけど雪の量が多くて入れない(汗
しばし待ってなんとか事務所へ

…3人だけ?
ってかそうこう言ってるうちにどんどん積もる
リーダーさんが「帰るべ」と言い出したのでラッキー♪なんてこの時点ではまだ呑気なもんだった
そそくさと支度して事務所を後に

この時点で10時

なーんと駐車場はすでに40cmくらい
どうやら他の人は2WD
いやそりゃどう頑張っても無理でしょう

というか女子なので雪掻きを代わる
もうひたすら掻く
なんか雪が重いしバシバシ顔に当たるしってか吹雪でなーんも見えないし
掻いてるうちにまた積もるし
もうブーツの中もパンツもびしょびしょ
上着も綿だから少しずつ浸透してきて歯がガチガチ鼻水ダラダラ
やべーこりゃ風邪ひくかも

…まだこの時点では風邪なんて呑気なこと思ってた俺(笑

もがいてるうちにバックホーの応援が来てどうにかこうにか脱出
この時点ですでに1時間経過

で道路に出たはいいけれど道がわからない
いやホントにわからない
記憶だけを頼りに右へ左へ
風が抜けるところはまだいいけど、ちょっと吹きだまりなところは単に一面の雪
道路もへったくれもない
これ、いつもの近道は確実に雪原だなや
遠回りだけど一応幹線な道路を選択

どうにか進んでいったら交差点でトラック立ち往生
しばらく待った後、除雪車が牽引してどかした
かわいいおねーちゃんの軽がスタックしてたけど、装備も体力も気力も無いし若いイケメンなおにーちゃん3人がすぐ後ろにいたから見捨てて、さらに後ろも見ずにバックしてくるじーさんをかわしながら雪で波打つ交差点突破

標高が上がるにつれさらに状況は悪くなるけど、除雪が一度は通ってるらしくどうにか進む
でも除雪は反対車線しかしてなかったから当然反対車線を進む
何台かスタックしてたけど見た感じ大丈夫そうだったから全部見捨てて進む
そもそも助けてたら俺が死ぬ
ヒーターつけててもずぶ濡れだから寒くて震えてるのに外になんか出たら死ぬ

もうこうなったらなにがなんでも帰る
とにかく意地でも帰る
帰るぞ

いつもなら20分弱の道程をすでに1時間経過
家に近づくにつれ雪の量が増える
ってか除雪してなくね??
バウンドと尻降りダンスしながらとにかく進む
いやもうこれ止まったらもう動かないよ

前に走った車の轍があるおかげでどうにかこうにか進む
どんどんガソリンが減る

でもここまで来た
ここまでたどり着いた
後ちょっと
あと少し
ホントにあと1、2分で着くよ
どうなることかと思ったけどここまでくれば大丈夫だべ
あーさみー風呂入りたいー

…油断したのかね

スピード出てないけど緩やかな下りの緩やかな左カーブで唐突にフロントが外に流れた
フロントだからブレーキ踏んだら雪で足が滑ってアクセル踏んだ
そしてそのまま先週の除雪の雪壁に突っ込んだ

まあ雪だからどうって事なかった
ちょうど通り掛かった車に声をかけてもらったんだけど、問題ないと思って大丈夫って言った

馬鹿だな俺

とりあえずフロント周りが壊れてないことを確認
あーべっくらこいたってかやっちゃったなー
怒られるんだろうなー
まあいいやとっとと帰っぺ
R…動かない
D…動かない
ってかハンドルが動かない…
タイヤを見たら回ってない…

…雪に突っ込んだからフロント周りに雪が入り込んだ模様
もうとにかくどうにもこうにも動かない

しかたなくずぶ濡れのまま外に出てタイヤハウスの中の雪を手で掘ってみる
圧力がかかった雪は固くて手じゃ歯が立たない
タイヤは真っすぐを向いたままやる気なく回るだけ
だめだこりゃ
もはや完全にハマった

さてどうしよう
ニットキャップからポタポタしずくが落ちるまま考える
迎えは逆に危険過ぎて呼べない
じゃJAF呼ぶか?お金ないよ?
ってか1、2分の距離でウン万とかもったいない
管理事務所に借りを作るのはなんとなく嫌

…ホント家まで1、2分の距離なんだよな
もう目と鼻の先

…歩くか?

薄っぺらいズボンはもうパンツまでびしょびしょ
上着ももう上着の意味ないし中のTシャツまで濡れて冷たい
大雪、風速20m、標高700m、気温はマイナス1~2度ってところ?
外にいたら体感温度は何度だろうね
でもここで待ってたところで時間が過ぎるばかりだし
金ないし

…歩くか

このくらいの距離ならきっと死なないでしょ
電話通じるし
最悪事務所に助けを呼べばいいんだし

意を決してエンジン切る

そして走る
走れば温まるかも~とかどうしようもない馬鹿
当然すっ転ぶ

ゆっくり歩く
やっぱりすっ転ぶ
前が見えない
どんどん足の感覚が無くなっていく
もうブーツの中に水が入って重い

近いと思っても歩くと遠いんだね

黙ってられなくて悪態をつきながら歩く
はぁはぁしてると冷たい空気を吸い込むもんで舌が麻痺してろれつが回らなくなってくる
はぁはぁしてるのに身体の震えが止まらない

ヤバい
これは本当にヤバい
死ぬかも
死ぬかもよ?

でももうちょっと

ほらあとちょっと

頑張れ俺

意地でも帰るんだ

ほら家が見えてきた

ああ見えてきたよ

ああああああやっと着いた風呂入る風呂ー!!!!!!!

え?

…停電?

まじで??

ボイラー動かないじゃん

ストーブの前でヒイイイイイと叫びながら紫色になった膝をさする
叫ばずにいられない
温かいコーヒーがとんでもなくうまい
生き返るって言葉がまさにこれだわね
結局20分も歩いた模様
信じられん
良く生きてたもんだ俺

そして復活したら支度
もう今度は完全武装だもんね
家にさえたどり着けば恐いものなし
道具も服も完璧だもんねーだ

必殺イージスを着込んでスコップやら牽引ワイヤーやらを積み込んで出動
引っ張るようかなーと思ってたけど掘ったらなんとかなりそう
ってかイージスが高性能過ぎてもう汗だくなんですけど
なんて頼もしいんだ
さっきまで同じ環境で地獄を味わったのが嘘のよう

でやっぱり掘ったらあっさり脱出
これは教訓だなや
雪が降るって時はスコップ1本積んどかないとダメだわさ

あとはもう車で少し進んだら歩いて戻ってもう1台を進めての繰り返し

結局家に車でたどり着いたのは午後3時

なんと20分の道程が5時間かかりましたとさ

もう腰痛い
雪の中、起伏のある道を走ったり歩いたりで膝と股関節も痛い
腕も痛い

でも家は真っ暗
ランタンあって良かったね
だけどヒーター必須の鳥や魚が心配
猫は膝の上で大丈夫だったけど
と悶々としているうちに電気も復旧
なんと8時間も停電してた
こんなに長いのは初めて
あー電気は無いと不便過ぎるなや

もうホント冗談じゃないよ
雪は好きだけど程度ってもんがあるでしょ

あーもう疲れた
疲れたよ
生きててよかった
寝る

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